親子別姓は児童の権利条約に抵触
サクサク食感のりんごとほろ苦キャラメルの相性が抜群。しっとりとしたスポンジと空気をふんだんに含んだクリームもキャラメル味。少し秋の気配が漂うケーキで、今の時期とは重なりませんが、りんごの酸味とビターなキャラメルが、疲れた頭に染み渡りました😊
最近はバタバタしていて、銀座でのスイーツ探訪ができていません💦
でも地元でゆっくりと味わうスイーツも心の充電、頭のリフレッシュになります。
温かい紅茶を合わせて、体も温まりました。
1/17のXデモ、ご協力くださった皆さま、誠に有難うございました。
#夫婦別姓反対
#親子別姓反対
#旧姓の通称使用支持
がトレンド入りしました。
同時に各政党へのご意見投稿をして下さったお陰さまで、国民主党玉木代表と維新の会吉村代表が「慎重派」になりつつあります。
私としてはこれはいい流れなのではないかと感じています。もちろん安心できる状況ではありませんが、一昨年のLGBT理解増進法成立のようなことがあってはなりませんので、これからもしっかりと反対の声をあげていきましょう🇯🇵😊
では、表題の件について私の見解を書いていきます。私は法学の専門家ではありませんでの、あくまでも児童福祉に関わってきた者としての見解です。
児童の権利条約は子どもの権利条約とも言います。1989(平成元)年、第44回国連総会で採択された、子供の人権を守るための条約です。この条約が採択された背景には欧米での「子供観」が関わっています。欧米では(特に中世ヨーロッパでは)「子供」という考え方がなく、「サイズの小さい人」「大人のミニチュア」として子供達を捉えていました。だから子供達に過酷な労働を強いたり、ひどい扱いをしてきた歴史があります。18世紀の末頃になってようやく「あれ?子供っているんだな」と気付いたのです。ルソーは子供の発見者と言われ、彼の著書『エミール』(1762)の中で当時のフランスの子供への教育を批判し、子供の自由や人格を尊重し、子供の自然な成長を促すことが教育の根本であると訴えました。
『エミール』の中でルソーは「人は子供というものを知らない。子供について、間違った観念を持っているので、議論を進めれば進めるほど迷路に入り込む。このうえなく懸命な人々でさえ、大人が知らなければならないことに熱中して、子供には何が学べるかを考えない。」と書いています。
・子供は小さな大人、サイズの小さい大人ではなく子供は子供である。
・子供には子供固有の感覚や見方、考え方がある。
・子供の心身の発達には過程があり、成長の論理に即した教育を行うべきである。
とルソーは18世紀当時の大人たちに向かって発言をしており、「子供の発見者」と言われるようになりました。
その後19世紀末になるとスウェーデンの女性思想家、エレン・ケイによる『児童の世紀』(1900)で、子供への教育の必要性や子供への体罰の禁止を説き、「子供」への正しい理解と尊重を訴えました。
アメリカにおいても当時はヨーロッパと同じ「子供観」を持っていたので、子供達が劣悪な環境に置かれることがありました。1909(明治42)年にセオドア・ルーズベルト大統領が「第1回児童と青年のためのをホワイトハウス会議」を開き、児童労働や子供が置かれる劣悪な環境、教育の見直しを論点としました。そして子供達の保護の観点から「児童は緊急やむを得ない理由によるほかは、家庭を奪われるべきではない」というその後の児童福祉の基本となる家庭中心主義を打ち出しました。
このようにして見ていくと、それ以前は家庭が中心ではなく、子供は守られるべき存在である、という考え方がなかったことが分かりますね。
ホワイトハウス会議はその後も約10年ごとに開かれ、1930(昭和5)年の第3回ホワイトハウスでは「児童憲章」が採択され、より一層家庭を中心とした家庭生活の強化を制作に入れ、子供の権利を保障する流れを作っていきました。
世界の動向としては、1924(大正13)年に国連第5回総会において採択された「ジュネーブ児童権利宣言」では、「子供の最善の利益」を謳い、人種や国籍を問わず子供の人権を守ることを人類共通の義務としました。第二次世界大戦(日本では大東亜戦争、アメリカでは太平洋戦争)後には、1945(昭和20)年に「国連憲章」、1948(昭和23)年に「世界人権宣言」が採択され、人権擁護への世界的な取り組みがなされるようになりました。
1959(昭和34)年、国連総会において「児童の権利宣言」が採択されました。これは1948(昭和23)年の「世界人権宣言」の流れをくんでいて、子供の基本的人権と自由を謳い、すべての国家、政府、団体、家族、子供の福祉に対する親の責任を明らかにすることが明記されました。
そして1989(平成元)年の第44回国連総会にて、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」が採択されました。
子供の権利条約 4つの原則
2項で「子供の最善の利益」、4項で「子供の意見の尊重」を原則としていますので、「親子別姓になるのはいやだ」と意見を述べている中高生の9割、小中生の5割の意見を無視している夫婦別姓推進派と推進している政党及び政治家は、子供の権利条約に抵触していると、私は指摘しているのです。
では、日本ではどうだったでしょうか。
日本は古来より子供を大切にする民族でした。現存する最古の歌集と言われている万葉集(7世紀後半〜8世紀後半にかけて編纂)にも、子供を大切に思う歌がたくさん詠まれています。
代表的なのは山上憶良です。
銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも(巻5-803)
(銀も金も、玉とても、何の役に立とう 優れた宝も子に及ぶことなどあろうか)
瓜食めば 子供思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかびに もとなかかりて 安眠しなさぬ(巻5-802)
(瓜を食べると子供のことがを思われる 栗を食べるとまして偲ばれてならない 一体子供というものはどういう因縁によって来たものだろう 目の先にちらついては 私を安眠させない )
7世紀後半〜8世紀後半は、奈良時代頃ですね。日本では西洋よりもはるか昔から子供を大切に思う民族であることが分かります。七五三も子供の成長を祝うお祭りですね。古来より子供は最高の宝であり、子供を愛しく思う心を持った民族でした。それは時代が変わっても、日本人の価値観として「子供を大切に思う気持ち」は変わらずに継承されてきました。
ですから1989(平成元)年に国連が「子どもの権利条約」を採択しても、当たり前すぎて日本国及び日本人は戸惑いました。
わざわざ条約にしなければ、子供を大切にすること、子供を守ることが出来ないの?
と不思議に思った日本人がほとんどでした。
この「子どもの権利条約」を日本が批准したのは1994(平成6)年。日本人の戸惑いが解消されるのに5年かかったのです。
「子どもの権利条約」の理念である①差別の禁止、②子供の最善の利益、③生命、生存及び発達に関する権利、④子供の意見の尊重は、日本国内の児童福祉法、こども基本法の理念として取り入れられています。
児童福祉法
第1条では、「児童の権利に関する条約(子供の権利条約)」の精神に則ることを明記しています。
第2条では子供の意見の尊重、子供の最善の利益が明記されています。
第3条では、第1条と第2条が常に尊重されることを明記しています。
こども基本法
第3条では、、子供の政策にかかわることは①〜⑥すべてを基本理念として行わなければならないと明記しています。
ですので私は、子供にとって最も良いこと(子供の最善の利益)を考慮していない「親子別姓」、子供の意見を尊重していない「親子別姓」は、児童福祉法とこども基本法に抵触する、と指摘しています。
児童虐待防止法
第1条では、次世代の育成に懸念を及ぼすことに鑑み、子供の権利を擁護することが明記されています。
第2条で児童虐待の定義、第3条では全ての国民は子供を虐待してはならないことを明記しています。
児童虐待の定義
①身体的虐待
②性的虐待
③育児放棄(ネグレクト)
④心理的虐待
婚姻時に同姓にするのか別姓にするのかで揉めた夫婦が、生まれた子供の姓をめぐって再び揉める可能性は否定できません。自分の意に沿わず、自分とは別姓になった子供に対して愛着が湧かない可能性も否定できません。育児放棄(ネグレクト)とは子育て全般において放棄することと、医療ネグレクトや教育ネグレクトも含まれます。子供を大切にしようという気持ちが湧かない場合は、子供に勝てる手間を「面倒くさい」として子供を放置する可能性が考えられます。(実際に近年の児童虐待に占めるネグレクトの割合は増加しています)。
心理的虐待には、夫婦喧嘩を子供に見せることも含まれていますので、姓をめぐる喧嘩、子供の姓に関する夫婦の揉め事は心理的虐待に相当すると私は考えます。
ですので「強制的親子別姓」は児童虐待につながる恐れがあると指摘しています。
私の指摘に対して、夫婦別姓推進派の代表格である「一般社団法人あすには」井田奈穂氏は、明確な答えをしていません。
私はX(旧Twitter)で井田奈穂氏に質問をしていますが、全く返答はありません。彼女たちを擁護する一般アカウントからも、明確な答えは寄せられていません。
逆に私の指摘に対する反論もありません(誹謗中傷や罵詈雑言、レッテル貼りはたくさんありますけどね)
今週24日は「選択的夫婦別姓制度導入反対Xデモ」を行います。
皆さんのご協力、お願い申し上げます😊
🔳近藤倫子(こんどうりんこ)1975年生、日本女子大学卒。児童家庭支援士、著述家。月刊WiLL、展転社等での執筆と連載。夕刊フジへの寄稿。デイリーWiLLをはじめとするネット番組多数出演。子供の心の発達に関する講演、子育てや日本を伝える講演会も多数登壇。『内なる国防は家庭に在り』(ハート出版、2025)
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