ホスト問題を考える
(『國の防人 第29号』、近藤倫子、展転社、2024、P32)より転載

冬休みを目前にして、トー横キッズやホストにのめり込む若年女性の問題等が再び注目を集めるようになりました。10代20代の若年女性が悪意を隠し持つ大人の男性にハマってしまうのか、発達心理学の「アタッチメント理論」を用いて解説していきます。今回は既に刊行されている『國の防人第29号』から抜粋していますので、サポメン限定配信となります。
近藤倫子 2024.12.18
サポートメンバー限定

そろそろスイーツ写真の在庫が尽きてきた今日この頃です。先日InstagramとFacebookでお伝えしましたように、なかなかスイーツ探訪に出かける余裕がありません💦

今回ご紹介するスイーツは、先月に友人達が私のお誕生日祝いをしてくれたお店で頂いた「くるみのケーキ」です。美味しいお料理を頂いた後のデザートでお腹が破裂しそうな状態でしたが、素朴な味わいと胡桃の優しい甘みで、心がほっこりとしました。

https://www.auxbacchanales.com/

https://www.auxbacchanales.com/

この日は新嘗祭(にいなめさい)でした。午前中は靖国神社で五穀豊穣を英霊に感謝申し上げ、有志の方が毎年行っている「奉祝新嘗祭靖国神社奉納餅つき大会」で振る舞い餅をいただきました。田植えから収穫まで有志の会で行い、そも餅米から作るお餅はとっても美味しくて、私の娘達も大好物のお餅です。

五穀は「米、麦、きび、あわ、豆」の五種類の穀物です。古事記では「米、麦、あわ、大豆、小豆」となっています。日本書紀では「米、麦、あわ、ひえ、豆」となっていて、豊かな収穫と食糧の豊富さを祈り意味があります。

戦後毎年11月23日を「勤労の感謝の日」と言うようになりましたが、本来は新嘗祭、祝日です。新嘗祭は古くから天皇陛下がその年に収穫した新穀や新酒を皇祖天照大御神をはじめとする天地の神々に供え、農作物の恵みに感謝し、御自らも食される儀式です。律令制度のもと、11月の2番目の卯の日に新嘗祭を行うことになっており、天皇御即位の最初の新嘗祭を「大嘗祭(だいじょうさい)」と呼び、天皇陛下の御即位を天下にお伝えする大事なお祭りとなっています。

日本の豊かな農作物は、天照大御神をはじめとする八百万の神々のお陰様です。そして」天皇陛下が臣民(国民)の幸せを祈ってくださっているからです。私たちも感謝の気持ちを持って、食事をしないといけませんね。お野菜も果物もお肉もお魚も、みんな命を持って生きています。私たちはその命をいただいて肉体の成長、保持をしているのですから、食卓に上がったお料理は「皆様の命をいただきます、ありがとうございます」との心で食さないとなりませんね。子供達にそう言った命の大切さを伝えることが食育の本来の姿であると、私は考えています。

「りんこスイーツ部」入部はこちら↓

サポートメンバー(私はマネージャーと呼んでいます😊)になって頂けると大変に嬉しいです。日本の豊かな恵みである果物や農作物で作られる美しいスイーツを愛でながら、、一緒に日本の事を考えていきましょう。

***

私は展転社から出ている『國の防人』と言う季刊誌で発達心理学の理論を使いながら日本人らしい子育てとは何か、について連載をしています。発達心理学は心理学の一つで、人間の心(主に子供の心)がどのように発達していくのか研究している欧米発の学問です。日本では古来より子供を大切に丁寧に育む文化がありましたので、子供の心の発達について学問として研究する必要がなかった民族でした。しかし中世のヨーロッパでは、子供という概念がなく、「サイズの小さな人」という認識しかありませんでした。当時の庶民の暮らしを土台としたアニメが1980年代にアニメ化されていましたね。当時の私が一番衝撃を受けたのは「フランダースの犬」でした。

https://www.google.com/imgres?q=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%8A%AC&imgurl=https%3A%2F%2Fwww.nippon-animation.co.jp%2Fnasys%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F12%2Fflandars_img-e1718001291537.jpg&imgrefurl=https%3A%2F%2Fwww.nippon-animation.co.jp%2Fwork%2F843%2F&docid=15WaSEL2y6nFgM&tbnid=Hwo4LaX5g1IAjM&vet=12ahUKEwjdpZbCvLCKAxVPklYBHYSyDxoQM3oECBYQAA..i&w=599&h=445&hcb=2&ved=2ahUKEwjdpZbCvLCKAxVPklYBHYSyDxoQM3oECBYQAA

https://www.google.com/imgres?q=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%8A%AC&imgurl=https%3A%2F%2Fwww.nippon-animation.co.jp%2Fnasys%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F12%2Fflandars_img-e1718001291537.jpg&imgrefurl=https%3A%2F%2Fwww.nippon-animation.co.jp%2Fwork%2F843%2F&docid=15WaSEL2y6nFgM&tbnid=Hwo4LaX5g1IAjM&vet=12ahUKEwjdpZbCvLCKAxVPklYBHYSyDxoQM3oECBYQAA..i&w=599&h=445&hcb=2&ved=2ahUKEwjdpZbCvLCKAxVPklYBHYSyDxoQM3oECBYQAA

なぜ子供と犬が苦しい生活をしているのに大人は誰も助けないのだろうか。なぜ教会で犬と抱き合って死ななければならなかったのか。なぜ大人は子供を放っておくのか。

それは「サイズの小さい人」だからだと後になって分かり、非常に納得しました。中世のヨーロッパでは19世紀の中頃になってようやく「子供」を発見したのです。サイズが小さい人ではなく「子供」なんだと。大切に育てないといけないんだとやっと気づき、20世紀は「子供の世紀」としました。ようやく子供は大切に保護する存在であると分かったんですね。そこから子供の心の発達に関心が移りました。それまで子供に見向きもしてきませんでしいたので、子供がどんな発達過程を経て大人の心を獲得していくのか、心理学者や医者が研究しました。そうして出来上がった学問が発達心理学です。

私は発達心理学の中でもJ.ボウルビィの「アタッチメント理論」がとても好きです。母親との情緒的な結びつきが子供の心には必要であるとした理論は、日本人にもとてもしっくり来る理論だと思っています。

アタッチメントとは日本語で「愛着行動」と訳されます。スキンシップなどの触れ合いを通して、恐怖や不安を感じて緊張している心を平常の状態に戻す作用があるとボウルビィは言っています。新生児のうちから母親との愛着行動、アタッチメントを適切に繰り返すことによって、子供の心が平常心に戻りやすくなり、母親への信頼が増していきます。心の中に「お母さん」の姿がしっかりと映し出されるようになりますと、心の基地となります。心の土台と言った方がいいかもしれません。充電先…という表現を最近私は使っています。子供の心が疲れた時、不安を感じた時、心の中にある「お母さん」から充電するのです、心のパワーが充電されるのです。

このアタッチメントは大人もしているんですよ。例えばお化け屋敷に入った時ややホラー映画を見ている時、ジェットコースターに乗っている時、怖いなとかびっくりしたなという時に一緒にいる恋人や配偶者、友達の手を握ったりそっと体を寄せることがありませんか?スキンシップを通して、心の平常を保とうとするのです。また仕事で疲れた時も家族や恋人の笑顔を見て癒される経験もあるのではないでしょうか。これらがアタッチメントと言われる心の作用です。

乳幼児期から子供の時期に心の充電先として「お母さん」が内在化されていますと、青年期での悩みや不安があっても問題行動を起こすことはありません。ゼロとは言い切れませんが、少なくとも不良行為(最近では反社会的行為と言います)を起こす可能性は低い傾向があります。心が荒れていませんので、不良行為を働く必要がないのです。心が波立っても信頼しているお母さんの言葉をすんなりと受け止めることができます。信頼している相手からの助言は、大人でもすんなりと受け入れることができますよね、子供だって同じなのです。

学校や家庭外で傷つくことがあっても、家に帰れば信頼しているお母さんがいる、心の充電ができる、癒される、と分かっている子供はちゃんと家に帰ります、そして心が充足されます。家に帰るということは、昨今問題になっている青年の深夜徘徊、これをしないという事ですね。家に帰れない若しくは家に帰りたくない青年達が深夜に徘徊するのです。

自分の傷ついた気持ちを無条件に受け止めてくれる存在が家の外にあると、それを求めて外に行きます。家の中にその存在があれば、外に出る必要はありません。信頼して、自分の気持ちを理解してくれるお母さん、それは急に構築できる関係性ではありません。、子供が幼い頃から丁寧にゆっくりと時間をかけて、子育てを通して育まれる関係性です。私が日頃から言っている事ですよね、「丁寧にゆっくりと時間をかけて、大切に」構築する関係性が、母と子の絆なのです。

もちろんお父さんだって、おじいちゃんだっておばあちゃんだって、アタッチメントを通して子供との絆を育むことができます、信頼できる相手がたくさん存在していることは子供にとって幸せなことですから。しかし私たちは誰から生まれてきたでしょうか。お父さん?

私たちは哺乳類ですから、みんな、誰一人の例外もなく、お母さんから生まれてきています。お母さんのお腹で十月十日過ごして、この世に誕生します。これは人類共通の普遍的真実です。だから私は、子供にとってお母さんがとても重要な存在なんですよ、とお伝えしています。

***

ここからが『國の防人第29号』からの転記となりますので、マネージャー限定公開とさせて頂きます。続きが気になる方はぜひ入部してみてください。そしてマネージャーになって支えてくださると大変に幸甚でございます😊

***

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3257文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

誰でも
経団連「旧姓の通称使用によるトラブルの事例」について 
誰でも
一般社団法人「あすには」衆院選候補者サーチ
誰でも
「経団連の困り事」③
誰でも
経団連の「困り事」②
誰でも
経団連の「困り事」①
誰でも
2/7夫婦別姓反対Xデモ
誰でも
『3時のまさるアワーMAX』
誰でも
独自調査