靖国参拝を考える…スイーツを添えて
誤報であったと共同通信社長が謝罪しました。
靖国神社への参拝がなぜこんなにも問題視されるのでしょうか。
2024/11/26配信、夕刊フジ
「共同通信は25日、自民党の生稲晃子外務政務官が2022年8月15日に靖国神社に参拝した」と報じた記事の内容に対して、誤った報道だったとして謝罪をしました。
そもそもこの話題が注目を集めたのは、生稲氏が政府代表として出席をした世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の労働者追悼式(11月24日)について、韓国政府が生稲氏の靖国参拝を問題視したことを理由にして、政府関係者の出席を見送っていたからでした。
韓国側の一方的な態度にも思うところはありますが、共同通信側の誤った報道と偏った取材姿勢にも違和感を覚えます。なぜ、国会議員の靖国参拝を問題視する必要があるのでしょうか。

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靖国にはA級戦犯がいるからダメだとか、中国と韓国を刺激するからダメだといった言説が聞かれますが、靖国神社について正しい知識を持っているのでしょうか。ここで少し、靖国神社のHPを参照しながら由緒と御祭神について振り返ってみましょう。(https://www.yasukuni.or.jp/)
靖国神社は明治2年6月29日に、明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社(しょうこんしゃ)が始まりです。明治7年1月27日に明治天皇が初めて招魂社に御親拝の折にお詠みになられた「我国の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」の御製からも知ることができるように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的として創建されました。
創建当時の日本は、近代的統一国家として大きく生まれ変わろうとしている歴史的大変革(明治維新)の過程にありました。江戸時代の日本は幕府の政権下にあり、約250年の間鎖国政策を取り海外との交流を厳しく制限していました。しかし、アメリカや西欧諸国(イギリス、フランス、オランダ等)のアジア進出に伴って、日本に対する開国請求が強まりました。開国派と鎖国派の対立が激化し、日本国内は大きな波乱に陥りました。こうした危機的状況を乗り切る力を失った幕府は政権を天皇に返上し、日本は新たに天皇を中心とした近代的な国づくりに向けて歩み出すことになりました。
しかし、そうした大きな変革は、国内に避けることのできない不幸な戦いを生み出す側面もありました(戊辰戦争)。近代国家建設のために尽力をした多くの人々の尊い命が失われることとなりました。
そこで明治天皇は明治2年6月に、国家のために命を捧げられたこれらの人々を名を後世に伝え、その御霊を慰めるために東京九段に「招魂社」を創建されのです。この招魂社が現在の靖国神社の前身です。 明治12年6月4日、社号が「靖国神社」と改められ、別格官幣社に列せられました。
明治天皇が命名された「靖国」という社号は、「国を靖(安)ずる」という意味で、靖国神社には「祖国を平安にする」、「平和な国家を建設する」という明治天皇の願いが込められています。

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(靖国神社内にある八千代食堂のさくら餡パフェです🌸。桜の塩漬けが入っていてとても美味しいですよ)
靖国神社の歴史を知ると、軍国主義の権化や戦争礼賛等の言葉は言われなき中傷であることが分かります。靖国神社は平和の社、今の私たちが存在しているのは、過去の日本人たち(先人たち)が日本を守ってくれたからです。感謝こそすれ、中傷するなどあってはならない…と私は思います。
また、靖国神社には、戊辰戦争やその後に起こった佐賀の乱、西南戦争といった日本国内の戦いで、近代日本の出発点となった明治維新の遂行のために命を落とされた方々をはじめ、明治維新の先駆けとなって斃れた坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作、橋本左内といった歴史に名を残した幕末の志士たち、さらには日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変、大東亜戦争等の対外事変や戦争に際して、国家防衛のためにひたすら「国安かれ」の一念のもとで尊い命を捧げられた方々の御霊を英霊として祀られていて、その数は246万6千余柱に及びます。
英霊には軍人ばかりではなく、戦場で救護のために活躍した看護婦や女学生、勤労動員中に軍需工場で亡くなった学徒など、軍属・文官・民間の方々も数多く含まれています。その当時、日本人として戦い亡くなった台湾の方々、また朝鮮半島出身の方々、シベリア抑留中に死亡した軍人・軍属、大東亜戦争時にいわゆる戦争犯罪人として処刑された方々も同様にして祀られています。この「いわゆる戦争犯罪人」と呼ばれた方々は、極東軍事裁判(東京裁判)に言及したサンフランシスコ講和条約第11条並びにそれに基づいて行われた衆参合わせ4回に及ぶ国会決議と関係諸国の対応によって、すべての戦犯の名誉は回復されています。ですので靖国神社の英霊には「いわゆる戦争犯罪人」は祀られていないといって良いでしょう。
このように多くの方々の御霊が身分や勲功、男女の別なく日本国に殉じられた尊い御霊(靖国の大神)として一律平等に祀られているのは、靖国神社の目的が「国家のために命を捧げられた方々の霊を慰め、その事績を後世に伝えること」にあるからです。
つまり、靖国神社に祀られている246万6千余柱の英霊は、「祖国を守るという公務に起因して亡くなられた方々の神霊である」という一点において共通しているのです。ですから、A級戦犯がいるからダメだとか、中国と韓国を刺激するからダメだといった言説は、靖国神社の意味を知らない人が言っている言説なんだと指摘できます。
韓国については大東亜戦争当時は日本の一部となっており、朝鮮半島出身者は日本人として存在していましたので、韓国と戦争などしていないのです。同じ国民として一緒に戦っていたのです。また中華人民共和国(中国)は大東亜戦争が終結してから建国したので、中国とも戦争はしていなかったと言って差し支えないでしょう。 そして中国が靖国神社を外交カードとして使い出したのは昭和60年、終戦から40年経ってからです。それ以前の総理大臣は毎年8月に靖国参拝をしていたにも関わらず…。
先の総理総裁選に出られた高市早苗議員が「総理総裁になっても靖国を参拝する」と言い、日本のメディアはこれを問題視していましたが、この報道姿勢も今回の生稲氏に対する報道と同じように、偏向していると言えます。私たちのご先祖である英霊が祀られている靖国に参拝することは、ご先祖が眠るお墓へお参りすることと同じです、子孫が先祖のお墓参りに行くことを問題視する人はいませんよね。むしろお墓参りをしなさい、先祖を大事にしなさいと多くの方が言いますし、先祖を大事にしないとバチが当たるわよと言っていた某占い師の女性もいました。先祖を大事にお祀りする事と、靖国へ参拝して英霊に感謝の誠を捧げる事は同じであると私は考えますし、ましてや日本国の国会議員が祖国に殉じた英霊に感謝の誠を捧げる事は正しい姿勢であると思います。某女性占い師の言葉を借りるなら、英霊を大切にしないとバチが当たるわよ…と言いたいくらいです。
しかし大切なことは、靖国神社への参拝を「踏み絵」にしない事です。国会議員ともなると色々なしがらみの中で最適解を見つけていかなければなりません。靖国参拝が最適解ではないと判断する国会議員もいるでしょう。国民が「なぜ靖国参拝をしないのか!」と糾弾する事は、「靖国参拝をするな!」と言い続ける中国・韓国と同じ状態になってしまいます。しかも内心の自由も考慮しなければなりませんから、靖国参拝をしないからと言って批判するのも如何なものかなとも感じます。大事なことは、常に靖国の英霊に心を寄せていることであって、「靖国参拝のポーズ」ではないのです。高市早苗議員と同じように総理総裁選にでた小泉進次郎議員も終戦の日に靖国参拝をしていますが、保守のポーズかなと勘ぐった方もいたのではないでしょうか。姿形だけで参拝されるより、普段から常に靖国の英霊に心を寄せ感謝の誠を捧げている方がよほど良いと私は感じます。
今回はかなり真面目な長文投稿となりました。日頃から靖国参拝をしている私としては、どうしても書いておきたかったのです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました😊
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真面目な投稿や、ただひたすら美しいスイーツを愛でるのみの投稿もあると思います(笑)
児童福祉や発達心理学、母としての視線、日本人女性としての視線などで考察する日本社会についても書いていく予定です。
よろしくお願いします😊
🔳近藤倫子(こんどうりんこ)1975年生、日本女子大学卒。児童家庭支援士、著述家。月刊WiLL、Gakken、展転社等での執筆と連載。デイリーWiLLをはじめとするネット番組多数出演。子供の心の発達に関する講演、子育てや日本を伝える講演会も多数登壇。
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